
「それはリニアモーターカーさえ動かせる」
半ば脊髄反射のようではありますが突っ込まねばならないことがあります。
「実はあの台、磁石でしょ?」。
何も磁石はくっ付くだけのものではありません。
同じ極同士が反発しあうということは子供でも知るところです。
きっと、履いている靴に磁石が仕込んであるのでしょう。
じゃあなんで台に上ったそのときから浮かないのか、ということになりますが、あれはきっと電磁石だったんじゃないでしょうか。
電気を流すと磁力を発生させるという、アレ。
そうだとすれば、植木さんがポケットの中をごそごそやっていたのにも説明がつきます。
スイッチを入切してたんじゃないかしら。
足元にもスイッチがあって、浮き上がるときに小石さんがスイッチを入れて、降りるときに植木さんがスイッチを切る。とか。
しかし、磁力はご存知の通り、力の流れが円形を描きます。
そしたら身体が回るんじゃないの?と思われるでしょうが、カーテンを上げるというその中に何かが仕込まれているとしたらどうでしょうか。
例えば、あの中に蛇腹上になった筒があったしたら。
カーテンが上がるとその中の筒も一緒に上がります。
そうすれば身体は回ることなく真上に浮くのではないでしょうか。
やっぱり、磁石でしょ。
*………「違います、磁石じゃありません」と言われるのは目に見えているけど。